家計のこと

車の買い方どうする?カーローン・残クレ・カーリースの違いを主婦目線で徹底比較!

前回は「外車の維持費のリアル」と「車との向き合い方」についてお話ししましたが、 今回は乗り換えを検討しだした私が、「選べる手段」について具体的に比べてみました。

\前回の記事はこちら/

・車を買うには、どんな方法がある?
・カースや残クレの違いって?
・我が家にはどの方法が合ってるの?


主婦目線で“家計に合った車の持ち方”を、ひとつずつ整理してみました。

家計にのしかかる「車の維持費」の現実

今の愛車はーーーーカッコイイ。
だけど……壊れる。不調が増えた。燃費も悪いし、修理代は高額。
ガソリン代だけで、月3万円近くかかることもあります。

そこに、税金・保険・車検・オイル交換・メンテナンス・突発的な修理代…。
すべてを月割りで計算してみたら──
実は、カーリースと同じくらいの支出になっていたんです。

つまり私は、「定額で車を借りているのと変わらない出費」を、気づかずに続けていたということ。

「今ある車を維持するのが一番経済的」と思っていたけれど、
それって、もしかして思い込みだったのかも。
そんな気づきから、ついに乗り換えを真剣に検討し始めました。


我が家は6人家族。ワンボックスカーは絶対に必要。
でもそのぶん、維持費も高くなる。
たしかに、今の車を乗り続ける方がリースやローンより安くつく可能性はある。

だけど──
“壊れるかもしれない”という不安が、いつも頭から離れない。

「買う」しか選択肢がなかった私が出会った4つの方法

ここで、車を持つ方法を「買う」「借りる」の両面から整理してみました。
主婦目線で見てもわかりやすく、家計にどう影響するかがポイントです。

車の持ち方にはどんな方法があるの?

【現金一括購入】

  • 自分の貯金でポンっと買う方法
  • 維持費はすべて自己管理
  • 最初にドーンと大金が必要!
  • ローンがない分、精神的にはスッキリ

▶ 我が家にはちょっとハードル高め…

【カーローン】

  • 金利を払って、毎月コツコツ返済していくスタイル
  • 支払い終われば完全に自分のもの
  • 毎月の負担がそこそこ重い
  • 長く乗る予定がある人には向いてるかも

▶ 月々の出費が多いのが気になるところ

【残クレ(残価設定ローン)】

  • 3〜5年後に「買う or 返す」が選べる
  • 月々の支払いは軽めでスタートしやすい
  • ただし、距離制限や車の状態に注意が必要
  • 返却時に追加費用が発生することも…

▶ “とりあえず”には良いけど、不安も多め

【カーリース】

  • 月々一定額で“車を借りる”という感覚
  • 税金・車検・メンテ込みだから手間いらず
  • カスタムNG/走行距離制限あり
  • 「所有」ではなく「利用」するスタイル

▶ 家計管理のしやすさはダントツ◎だけど、自由度は低め

どれが一番いいの?

  • 現金一括:貯金に余裕があるならベスト(でもウチはムリ💦)
  • カーローン:長く乗るならあり。ただ月々の負担が重い
  • 残クレ:支払いは軽いけど、最後にどうするかで迷いがち
  • カーリース:家計にやさしいけど「自由度の低さ」がネック

主婦目線で考えたいのは、以下の3つ!

  • 維持・管理の手間はどこまで許容できるか?
  • 初期費用を抑えられるか?
  • 毎月いくらまで出せるか?

カーローン vs 残クレ|「買う」方法の違いを比較

項目 カーローン 残クレ
所有者 完済後に自(※ローンによって異なる) 最終的に選べる
支払額 全額ローン 残価を引いた額のみ
メリット 資産になる/自由度◎ 月額が抑えられる/短期利用向き
デメリット 月額が高い/金利負担 距離制限・返却時に査定で追い金あり
 

※カーローンの所有権に関する注意点

「ローンで買った=自分のもの」と思いがちですが、実はちょっと注意が必要です。
・銀行などの【マイカーローン】を使った場合は、**最初から“自分が所有者”**になります。
・でも、ディーラーのローンなどで【所有権留保】があると、完済するまで「ディーラーや信販会社」が所有者というケースもあります。

つまり、「所有できる」はカーローンのメリットですが、ローンの種類によって“所有のタイミング”は異なるので要チェック!

カーローンは、ローンを完済すれば車は自分のものになります。

だからこそ、「長く乗りたい」「資産として残したい」人にはピッタリ。
ただし、その分、支払額が大きくなりやすくて──月々の負担はやっぱり重く感じがちです。

一方の残クレは、残価を除いた分だけを支払う仕組みなので、月額を抑えやすくて、新車にも手が届きやすいのが魅力。
とはいえ「◯年で◯万kmまで」「返却時のキズで追加料金あり」などの条件付きなので、完全に“自分のもの”というよりはお試し所有に近い印象もあります。

正直、わが家のような送迎多め・長距離移動もある家庭だと、距離制限が気になって返却時の負担が怖い。残クレには踏み切れないな。というのが本音。

残クレ vs カーリース|「借りる」ならどっち?

項目 残クレ カーリース
所有権 自分(選べる) リース会社(返却前提)
契約満了後 買う・返す・乗り換え 返却 or 新リース
月額 やや安め(維持費別) 税・車検込みで一定
自由度 カスタム可(返却時は注意) カスタム不可/走行制限あり

どちらも「乗るだけ」の感覚に近い方法ですが、微妙に立ち位置が違います。

残クレは、“購入するかもしれない”前提のローン契約なので、最終的には「自分のものになる可能性がある」点が大きな特徴
そのため、途中で愛着が湧いたら買い取れるという安心感もあります。

ただし、「走行距離の上限」や「キズ・汚れによる査定ダウン」など、返却前提の制限はしっかりあるので注意が必要。
結局「返す」選択をする場合は、追加料金がかかることも…。

一方、カーリースは「完全にレンタルする」感覚。
維持費が月額に含まれているため、家計の管理がしやすく、ラクさ重視の人に人気です。
そのぶん、カスタムNG・乗りすぎNGなど、自由度は低め

わが家にとっては、「維持費込み」という点がかなり高得点でした。
車検の時期や税金の支払いが近づくと、毎回ソワソワ…そしてどーんと大出費。
それが毎月定額にまとまるのは管理しやすくていいなと思います。

我が家のリアル支出

今の車って、実際いくらかかってるの?」と改めて計算してみたら…
なんと車種によってはカーリースと同じ、もしくはそれ以上の出費になっていたのです。

項目 年額 月額換算
ガソリン代 約250,000円 約20,800円
車検 約150,000円(2年) 約6,250円
保険 約50,000円 約4,166円
修理費・メンテ 年平均100,000円〜 約8,300円〜
自動車税 約100,000円 約8,300円

合計:月額 約47,000円〜

なんだかんだで月5万円近い出費になっていることが判明。

お金を払うたびに、「自分の車だし仕方ないか…」と流していたけど、
冷静に数字で見ると、リースとほぼ変わらないじゃん!?と驚きました。


さらに言えば、リースなら突発的な修理代に怯える必要もなし。
家計が読めるという意味では、むしろメリットの方が多いのかも…と感じるようになりました。

見落としがちな「金利」の落とし穴に注意!

車の支払い方法を比較するとき、つい月額の安さばかりに目がいきがち。
でも実は、金利によって総支払額が大きく変わるという現実も、しっかり知っておく必要があります。

 カーローン・残クレの金利は意外と高い

カーローンや残クレには、年利3〜9%ほどの金利がかかるのが一般的。
月々の負担は軽く見えても、最終的な支払い総額が大きくなることもよくあります。

 カーリースには金利表示がないけれど…

カーリースは金利表示がされていない分、一見するとわかりにくいですが、実際には「リース料の中に金利相当分+リース会社の利益」が含まれています。
つまり、どの方法でも“金利相当の負担”は発生しているというわけです。

ポイントまとめ表:金利の見え方と実質負担の違い


項目 カーローン・残クレ カーリース
金利の表示 あり(年利3〜9%など) 基本的に表示なし
金利の存在 はっきり見える 見えないが含まれている
支払い方法 借入+利息 総額を分割(月額リース料)
支払総額 金利分が上乗せされる 金利相当+リース会社の利益含む

 

 総支払額シミュレーション(例:同じ車を5年間利用した場合)

項目 カーローン(年利5%) 残クレ(年利5%・残価100万円) カーリース(月額55,000円・税・保険・車検込)
契約年数 5年(60回) 5年(60回) 5年
月額 約56,650円 約36,450円 55,000円(定額)
総支払額(本体+金利) 約3,399,000円 約2,187,000円+残価100万円(※)
=約3,187,000円
約3,300,000円
備考 車検・税金など別途必要 車検・税金など別途必要+返却時の査定リスクあり 含まれている(故障補償はプラン次第)

残クレの補足


残価100万円を最終的に払って買い取る場合、支払総額は約318万円。
・返却する場合は100万円不要だが、走行距離やキズの条件で「追加費用」が発生する可能性あり。

✅ だからこそ「月額の安さ」だけじゃなく「総額」で比べるのが大切!

6人家族だからこその選択肢


わが家は子ども4人の6人家族。
日常の送迎、買い出し、習い事、週末の遠征──とにかく車の出番が多いんです。
(“所有しない”という選択肢も一度は頭をよぎったけど、やっぱり無理だった。即却下。)

「動けばいい」「小回りが利けばいい」では済まされないのが、多人数の家庭のリアルな車事情

特に感じるのが…

  • 座席数と荷物スペースの両立が必須
    チャイルドシートは卒業したけど、今度は子どもたちがデカくなってきた!笑
    結局、広さはどんどん必要になる一方…。
    さらに我が家はキャンプもするので、荷物スペースは必須。
    (贅沢だけど、”家族の趣味”は大事にしたい☺️)

  • 長時間の移動でも疲れない快適性も大事
    遠出のとき、ギュウギュウだと子どもたちもグズグズ…
    すぐさま兄弟喧嘩が勃発。
    広さや静かさ、乗り心地はやっぱり気になるポイント。

  • 故障=日常が詰む
    送り迎えに使えない=詰む。
    通勤や習い事、車を使わない日がないので、故障や不具合は大問題。
    走行中の異変、予期せぬトラブルはやっぱり心労が大きい。笑

好きな車を選んだ事によるさまざまな”問題”を経験したからこそ、次は「失敗したくない」「中途半端な妥協はしたくない」って気持ちが強くなりました。

でも、だからといって家計を圧迫するような選択もできないのが現実。

家族が多いと、

  • 車にかかるコストも高くなる

  • 子どもの成長でニーズもどんどん変わる

  • “長く使えるかどうか”の視点も必要になる

そう考えると、ただ「かっこいい」「人気だから」という理由で選んでいた過去の自分とは、もう全然ちがう視点で車を選ばなきゃいけないなと、今更ながら、最近すごく実感しています。

車選び=家族の暮らしを左右する大きな決断。

まずは家計の見直しから

どの方法もメリット・デメリットがある。
結局、我が家にとって“ラクで安心で続けられる”のはどれか?

「安い=正解」じゃない
「所有=幸せ」とも限らない

家族が納得して選ぶことこそ、後悔しない一番の方法だと今は思ってます。

 我が家が出した“いまの答え”は「保留」

カーリースや残クレの仕組みを調べて、維持費と比較して、ようやく気づけたことがありました。

実は、今の車にかかっている月あたりの出費(ガソリン代・保険・車検・修理など)をすべてまとめて計算してみたところ、カーリースの金額よりも月1万円ほど安く済んでいたんです。

もちろんその分、突然の故障リスクやメンテの手間など、“不安”はずっと隣にあります。
それでも「コストだけ見れば、もう少し頑張れるかもしれない」と思えたのも事実です。

 フルモデルチェンジの噂が後押しに

さらにもう一つ──
狙っている車に、今年か来年フルモデルチェンジの噂があるという情報も気になっていて、「今契約するより、もう少し様子を見る方が後悔しないかも」という気持ちもあります。

もしかしたら新型がリースに出るかもしれないし、現行モデルが値下がりして手が届きやすくなる可能性も。
そんな期待もあって、我が家は“今すぐ決めない”という選択をしてみることにしました。

 残クレとカーリースの違いから見えたこと

SNSで「残クレは地雷!」なんて言われていたのを見て、「カーリースも残クレと同じようなものじゃないの?」と不安に思って調べてみたんです。

実際、仕組みだけ見れば似ている部分も多いけれど、大きな違いは“契約時点での認識”でした。

・残クレ→「買ったつもり」で契約しがち

・カーリース→「借りる前提」で納得して契約

たとえば、残クレで高級車を選んで“自分の車”のように振る舞っている人が「レンタルのくせに見栄張ってる」と叩かれてしまうケースもあるようです。

カーリースは、最初から「所有しないけどラクに使いたい」という人が選ぶ仕組み。
だからこそ、“家計重視・実用重視の選択肢”として向いている人が多い印象でした。

 調べたからこそ、迷いに意味があった

すぐに「これが正解!」とは決められなかったけれど、こうしてひとつひとつ比べてみたことで、我が家に合う選び方の軸が少しずつ見えてきました。

✔ 今の車の維持費は、リースと変わらないくらいかかっていた
✔ でも、フルモデルチェンジのタイミングまで待つ価値もありそう
✔ 家族が納得して話し合える材料が、初めて揃った気がする

まとめ

「安さ」でも「所有」でもなく、“安心して続けられるかどうか”で選ぶことが、今の我が家には一番大切かもしれません。

調べて終わり。じゃなくて、調べたことを“自分の暮らし”にどう落とし込むかが大事なんだだと、今回の記事を書きながら感じました。

同じように車の乗り換えを検討している人の参考になれば嬉しいです。