家計のこと

古い外車の維持費が重すぎた話|趣味vs現実、主婦のリアルな葛藤

「かっこよさ」だけでは、家計は守れなかった。
古い外車の維持費は、想像以上に家計を圧迫していました。

修理費、ガソリン代、税金、保険…
どれも“それなり”に覚悟していたつもりだったけど、実際に子ども4人の送迎や物価高の波に飲まれる中で、その負担は想像を軽く超えてきました。

子どもの成長とともに、家計も生活環境もどんどん変化していく。

「今まではなんとかなった」は、もう理由にならない――
そう気づいた今、あらためて車と向き合うことにしました。

趣味と現実の狭間で、何を選ぶのか。
6人家族の主婦が直面した、車と家計のリアルを綴ります。

主婦が“古い外車”を選んだ結果

今乗っているのは、19年落ちの古い外車。
長年乗ってきたデリカが壊れ、1年前に乗り換えました。

人と被らないカッコよさに惹かれ、家族6人が乗れる条件を満たした唯一の車でした。
「古いけど気に入ったものを」と選び、ローンを組まず現金で購入。

修理費も燃費の悪さも、ある程度は覚悟していた…つもりでした。

でも、現実はその“つもり”をあっさり超えてきたんです。

購入する前にある程度の覚悟ができていたとしても(私は完全に甘かった)、やっぱり“想定外”の故障や、支払いが現実となると、どうしても痛みを伴います。


古い外車の維持費、予想以上の破壊力

この1年間、

  • 修理代と税金、私の車だけで 約30万円
    (エンジンの大きさにより自動車税は10万円越え
  • 夫の車(こちらも趣味寄り)の車検・修理費で 30万円超え
  • 合計 60万円以上 が車に消えました

そして何よりも日々じわじわ効いてくるのが ガソリン代

  • 1回満タンで約1万円(ハイオク)
  • 夏場はエアコンの影響もあって、月に3回給油することも
  • ガソリン代だけで 月3万円超え になることもあります

 

家計簿をつけていて「今月なんでこんなに苦しいの?」と思ったとき、その答えが“車”だったことは一度や二度じゃありません。


ちょい乗り×古い外車=相性が悪い

想定外の現実

  • 子どもたちの成長により、送迎は予想以上にハード化
  • 遠方の塾通いが始まり、走行距離が一気に増加
  • 物価高騰で、食費もどんどん膨らみ、おまけに…
  • 夫の給料は年々減少傾向(残業代カット)

あのときは「今の生活」だけを見ていた。
でも、家族は成長し、状況は日々変わっていく。

車にかかるコストが、ここまで家計を圧迫するとは思ってもいませんでした。

6人家族ゆえの車の選択肢

子どもが4人いる時点で、車選びの選択肢はかなり狭くなります。

  • 「6人乗れること」が大前提
  • 「どうせ買うなら、自分が気に入ったものを」

でも実際には…

  • パートの行き帰り
  • 子どもたちの習い事の送迎
  • スーパーやちょっとした買い物

こんな日常の“ちょい乗り”ばかりの我が家に、 重くて燃費の悪い古い外車は、あまりにも不向きでした。

かっこよさと維持費のリアル

かっこいい!人と被らない!は間違いなし。

私がこの車を選んだ1番の理由です・・
実際、この1年で同じ車とすれ違ったことは一度もありません
「唯一無二の存在感」には確かに満足しています。

でもそれは、あくまで“見た目と気分”の話。

実際にかかる維持費や修理の負担は、気に入った気持ちだけではカバーできないほど大きかった。

「自分らしくてカッコイイ車に乗ること」と「家計の現実」は、天秤にかけるには重すぎたんです。

修理という選択肢が残されていない不安

これから古い外車の購入を考えている方がいたら、ぜひこの現実を知ったうえで検討してほしいと思います。

確かに「欲しい」という気持ちを抑えるのは難しいし、私も結局その気持ちを抑えきれずに今の車を選びました。

古い外車は、修理してくれるところを探すのも一苦労。

前回修理を出したとき、車屋さんにこう言われました。

「もう部品の生産が終了してるから、次に壊れたら直すのは難しいかもしれない」

直したくても直せない可能性”が現実味を帯びてきて、 ますます不安は大きくなっています。

修理のたびに調べて、問い合わせて、見積もりをもらって…。
それだけで時間も労力もかかるし、そもそも対応してくれる業者自体が少ない。

きっと探せば直してくれるところはあるのかもしれない。
海外で部品を探せば・・
でも、そこに辿り着くまでの労力が必要なんです。

しかも、たとえ見つかっても修理費は高額になることが多く、
「次壊れたら終わりかも」という恐怖と、ずっと隣り合わせの生活です。

送迎や買い物で毎日走るたびに感じる燃費の悪さ。
故障やエラーのたびに膨らむ修理費の不安。
そして家計簿に並ぶガソリン代の数字。


軽にすれば楽かも…でも現実は割り切れない

ここ最近、心の中でよぎるようになったのがこの言葉。

「軽自動車ならもっと楽なんじゃ…」

駐車しやすくて、小回りが利いて、燃費もいい。
税金も保険も安いし、何よりガソリン代が段違い。

でもそこで毎回浮かぶのが、

「軽は事故のとき危ないよ」
という、昔からよく聞く“あのセリフ”。

夫からも言われたし、自分でも少し不安になるのも事実です。

そもそも、子ども4人の我が家には軽では全員乗れないのに、
「送迎なんて1人か2人で済むし、軽でも大丈夫かも」
実際に家族で出かける時は、
「2台で行く?」「レンタカー?」
そんな風に本気で悩む自分がいます。

結局のところ、どんな車を選んでも“我慢”と“割り切り”がついてくる。
そのバランスに日々揺れているのが今の私です。


そして今、車と家計に向き合いはじめたところ

今まで、なんとなくで家計を回してきました。

「なんとかなるさ」で生きてきたし、実際なんとかなってきた気もする。

堅苦しく管理しながら生きるのは好きじゃないし、そんな自分の性格も嫌いじゃない。

でも、子どもが成長していく中で、どうしても避けて通れない「お金の問題」。
教育費、食費、そして毎日の生活費。

そういった現実に向き合う中で、ようやく本気で家計を見直すようになりました。

その結果、目に見えて浮かび上がってきたのが「車の維持費」の重さでした。

家計簿をちゃんとつけるようになって初めて、
「この出費、異常じゃない?」と気づけた部分がたくさんあります。

 これから

  • この車を手放すべきか?
  • もっと現実的に乗り換えるべきか?

維持することも大変だけど、手放すことも乗り換えることも、簡単ではない。

だからさらに家計管理をしっかりと見直して、我慢するのではなく、“自分を捨てずに”、でも生活レベルに合った暮らしをしていきたい。

それはきっと、子どもたちにも伝わるし、影響するはず。

見栄を張って背伸びするような生き方ではなく、
自分たちらしい選択で、少しずつ整えていけたらと思っています。